転職活動での履歴書は、就活時のものをそのまま使い回せません。職歴が増えていること、志望動機の書き方が変わること、アピールすべきポイントが異なることから、転職用として作り直す必要があります。
この記事では、転職用の履歴書の書き方を各項目ごとに解説します。
転職の履歴書と就活の履歴書の違い
| 項目 | 就活の履歴書 | 転職の履歴書 |
|---|---|---|
| 職歴欄 | 「なし」のみ | 転職回数分の職歴を記載 |
| 志望動機 | 企業・業界への関心 | 前職経験+なぜこの会社かの理由 |
| 自己PR | 学生時代の経験・活動 | 仕事上の実績・スキル |
| 用紙 | 新卒向けJIS規格 | 転職用フォーマット(職歴欄が広い) |
転職用の履歴書フォーマットはリクナビNEXT・マイナビ転職・doda等からダウンロードできます。Wordで編集できるテンプレートを使うと効率的です。
履歴書の書き方:項目別解説
日付・氏名・基本情報
日付:提出日(郵送なら投函日・持参なら面接当日)を記載します。「令和○年○月○日」でも「20XX年X月X日」でも問題ありませんが、書類内で統一します。
氏名:本名をフルネームで記載。氏名のふりがなは「ふりがな」の場合はひらがな、「フリガナ」の場合はカタカナで書きます。
住所:郵便番号から丁目番地まで省略せず記載します。都道府県名も必ず入れます。
学歴欄
学歴は中学校卒業から書くのが基本です。
- 学校名は正式名称で記載(「○○学院大学」を「○○大学」と略さない)
- 「入学」「卒業」の表記を使う(「中退」の場合は「中途退学」と書き、理由は面接で説明)
- 専門学校・短大は「修了」ではなく「卒業」
職歴欄
転職の履歴書で最も重要な項目です。
記載の基本ルール:
- 「株式会社○○ 入社」「株式会社○○ 退職」の形式で各会社を記録
- 現在在職中の場合は「現在に至る」で締める
- 最後に「以上」を右揃えで記載
業務内容の書き方: 履歴書の職歴欄は「何をしていたか」を1〜2行で概説します。詳細は職務経歴書に委ねます。
例:「法人営業として中小企業向けシステム提案を担当(担当顧客数:50社)」
転職回数が多い場合: 職歴が多くて欄に収まらない場合は、直近3〜5社を詳しく書き、古い職歴はまとめて記載しても構いません。ただし、実際の入退社日は正確に記載することが必須です。
学歴・職歴欄のよくある間違い
- 会社名の誤記:「株式会社」を前後逆にしない(「株式会社○○」と「○○株式会社」は別の表記)
- 空白期間の無視:退職から次の入社まで期間がある場合、空欄にせず「転職活動に専念」「家族の介護のため一時休職」などと記載する
- 退職理由の記載:職歴欄に退職理由は不要。面接で聞かれた際に答えます
免許・資格欄
書く順序:取得した年月の古い順に書きます。
注意点:
- 取得日は正確な年月を記載(「〇〇年頃」はNG)
- 応募職種に関係のない資格は省略しても構いません
- 「TOEIC 795点取得」のようにスコアを書くと具体性が増します
志望動機欄
転職の志望動機は「前職の経験×この会社でやりたいこと」を結びつけて書きます。
良い志望動機の構成:
- 前職での経験・スキル(何をしてきたか)
- 転職を決意した理由(ポジティブな言葉で)
- この会社を選んだ理由(企業固有の要素を入れる)
- 入社後に実現したいこと
例文:
「前職で5年間、中小企業向けのシステム営業に携わり、顧客の業務課題を整理して解決提案する力を培いました。今後はより上流のコンサルティング領域で顧客と関わりたいという思いが強くなり、転職を決意しました。御社は○○業界への知見が深く、導入から運用まで一貫して支援できる体制に魅力を感じています。これまでの営業経験と課題分析力を活かし、顧客の長期的なパートナーとして貢献したいと考えています」
250〜400字程度を目安にまとめます。長すぎる場合はさらに圧縮します。
本人希望欄
「特になし」や空欄にする方が多いですが、転職の場合は記載することが多いです。
- 在職中の場合:「現在の仕事の都合上、面接の日時はご相談させてください」
- 希望勤務地がある場合:「勤務地は○○を希望しますが、ご相談に応じます」
- 入社時期がある場合:「入社時期は現職の退職手続き後となるため、内定後1〜2ヶ月をお願いしたいです」
給与・待遇については「御社規定に従います」と書くのが一般的です。
手書きvsパソコン作成の選択
多くの企業では手書きとパソコン作成どちらでも可能です。指定がない場合、パソコン作成がおすすめです。
| 項目 | 手書き | パソコン |
|---|---|---|
| 丁寧さの印象 | 高い | 普通 |
| 修正のしやすさ | 難しい(書き直しが必要) | 簡単 |
| 字が読みやすいか | 個人差あり | 常に読みやすい |
| 複数企業への使い回し | 毎回書き直しが必要 | 一部修正のみでOK |
手書きが求められる職種(一部の金融機関・公務員など)は事前に確認しましょう。
よくある質問
Q. 転職回数が多いと履歴書で不利になりますか?
転職回数だけで不利になるとは限りません。重要なのは「各転職に理由と一貫したキャリアの軸があるか」です。5社以上の転職経験でも、一貫して同じ職種・業種で活躍していた場合は、むしろ「豊富な経験者」として評価されることもあります。
Q. 退職後の空白期間はどう書けばいいですか?
空白期間は履歴書に記載することを避けられません。「転職活動のため」「病気療養のため」「家族の介護のため」など正直に理由を書きましょう。空白期間中にスキルアップや資格取得をしていた場合はプラスに書けます。
Q. 写真はどんなものを使えばいいですか?
証明写真(縦4cm×横3cm)が基本です。スーツ着用・清潔感のある服装で撮影しましょう。スマートフォンの自撮りは避け、証明写真機か写真館での撮影をおすすめします。背景は白・グレーが一般的です。
まとめ
転職用の履歴書作成のポイントをまとめます。
- 転職用フォーマット(職歴欄が広いもの)をダウンロードして使用する
- 職歴は入退社年月・会社名・業務内容を正確に記載する
- 空白期間は理由を書いて空欄にしない
- 志望動機は「前職経験×この会社でやりたいこと」で構成する
- 提出前に誤字脱字を必ず確認する
まずリクナビNEXTやdodaの無料テンプレートをダウンロードして、自分の情報を入力することから始めてみてください。
